論理思考ループ

言いたいことが無い。昔は山ほどあった。

言いたいことが無いのは、たぶん自分が、帰納的な思考ループをしている時期だからだと思う。色々な経験を積んで、それを自分にフィードバックして、何か一本、筋の通ったことを導き出すことを、ここでは「帰納的」と表現している。思考ループというのは、フィードバックが一回じゃないからで、「一本、筋の通ったこと」が出てきていないからだ。
でも、こうして日記を書いているので、そろそろ演繹的思考ループに移行する時期ではないかと思っている。つまり、自分の中で何か「筋の通ったこと」が形成され始めた、ということだろう。いったん筋が通れば、以降の自分の決断には、その筋が影響する。なので、演繹的思考ループは本来、自分にとっては必要ない、というか、ほとんど意識されないはずだ。

ただ、決断の際に論理的思考が入る場合もある。その時に、自分の筋を再確認する瞬間もある。筋そのものは、論理的思考ではなくて、もっと大事なものである。自分という人間を振り返る瞬間に、結構最初の方に出てくる何かである。

現実に対するフィードバックが繰り返されるので、演繹的思考ループという表現も、あまり間違いではない。前置きが長くなったが、演繹的思考ループの時期にならないと、まともなことを書ける気がしない、という気持ちを伝えたかっただけだ。

ちなみに、今回どんな筋を形成したのか、と言うと、まだ分からない。私と言う人間を形成する大切な何か、なんだろうけど、まだ言葉にはできなさそうだ。

とっても余談だが、自分にとって「一本、筋が通る」のは、『Fate/stay night』で、衛宮士郎の魔法回路が一本走る描写が、イメージとしてはぴったりだった。