読了本

http://d.hatena.ne.jp/silk-silk/20050725#p3 を読み終えました。
いくつかの真実にはうなずき、いくつかの真実には首を傾げました。説得力があるものも無いものもありました。
ただ、情報業界が、とてもうさんくさいところだというのは、よく分かります。

うなずけた真実

ソフトウェア開発で最も重要なことは、プログラマが使うツールや技法ではなく、プログラマ自身の質である。

その通りです。ソフトウェアですから。

実現可能性の分析結果は、常に Yes である

下流工程で言えば、間違いなくその通りです。経験上ですが、性能評価以外で「それはできない」と回答しないといけなかったシチュエーションは、ほぼ皆無です。私レベルでそうなのですから、ホンモノの人は言わずもがなでしょう。
でも、工数が絡むと、「実現可能性の分析結果は、ほぼ No である」と言いたくなりますが。

首を傾げた真実

遅れているプロジェクトに人を追加すると、もっと遅れる。

この法則は、単純作業で遅れている時には当てはまりません。また、無能なマネージャを管理(!)してくれる、有能な火消し役の場合にも当てはまりません。

ソフトウェア開発は、80% が知的な作業である。

残念ながら、Excel や Word のファイルの印刷時の体裁を整えたり、する意味もない単体テスト*1仕様書を、延々と 300 ページくらい作り続けたり、誰も見ないか、見ても処理内容が一行で終わってしまうため、意味のないモジュール仕様書を延々と 300 ページくらい作り続けていると、何が 80% なのかを疑いたくなります。
もちろん、他人の書いたコードのバグを修正したりとか、高度に政治的な判断から、実際の進捗と違う『進捗報告』を客先に出すときには「知的な作業をしている」との実感はあります。それを入れたら、50% くらいは知的かも知れません。

*1:単体テストをする意味が無いと読まないで下さい