逆境欠乏症

学生の頃は、人並みに辛い・しんどい想いをしてきました。小さな問題・大きな悩みです。まあ、人と比べるのは意味が無いので、人並みというのは、あくまでも自覚の問題ですが、平均的な悩みや問題に直面して、戦ったり、逃げ出したりしてきたつもりです。

その過程で、人は辛い・しんどい場面を経験しないと成長しない、という、あまりにもありがちな事実に気づきました。というか、体感しました。

で、最近はどうかというと、辛いこと・しんどいことから、遠ざかっている気がします。辛い・しんどい場面を、島本和彦に敬意を表して「逆境」と言えば、自分の人生に逆境が足りていない気がします、全く。『逆境欠乏症』です。

最近、泣くほどしんどかったり、できるか・できないかでどきどきしたり、緊張のあまり手が震えだしたり、したことがありません。肉体的には辛かったりしますが、それは慢性的な疲れであり、辛さとはかなり違います。たぶん昔に比べて、精神的な負荷への耐性が上がってるのが原因ではないかと思うのです。その分、物事に感動することも減ってきたんですが。

これではいかん、と思います。「自分の墓穴くらい自分で掘れなくてどうする!」んだと。