家族と自分と

また、自分について、とりとめもなく書きたい。
長いので (そして自己満足度 100% なので) 読みたい人だけどうぞ。

自分で自分の成長が実感できるときは限られていて、それは考え方が 180 度切り替わった瞬間だと思う。

20 歳くらいのとき、自分の中でそれなりにピンチな時期があって、それを乗り越えるために、今の彼女と付き合い始めた、ような気がする。本当のところは、よく覚えてないのだが、たぶん、自分を変えたいという意識だけは強烈にあった、と後になって思う。結果的に、それから 8 年間かけて、自分は、思春期に失われていた女性との正常な関係の修復をしてきたんだと、これは、最近思った。

こう総括してしまうと、それこそ身も蓋もないんだけど、続ける。

で、この三ヶ月くらい仕事の能率が落としながら、自分は何をしていたかと言うと、引越しと結婚の話を進めていたのだが、そこで 180 度くらい (プラマイ 1 〜 2 度) 考えが変わる瞬間に出くわした。きっかけは、ちょっと詳しくは書けないが、結婚に関する諸問題である。そこで、自分が、いかに家族を軽視していたかを気づかされた。

言葉に出すと危険だけど、あえて書くと、家族を鬱陶しいだけの存在としてか見てこなかった。家族を、特に両親を足手まといとして扱っていた。理屈としては正しかったのかも知れないし、ちょっと前までの自分は、本気でそう思っていた、ような気がする。もちろん、理屈は、もっと綺麗ごと(独立したら一人で生きていきたいんだ、とか、家族に迷惑もかけないかわりに厄介ごとも抱え込まない、とか)だけで埋められているから、結構ころっと騙されるし、実際に口に出して言うと、それらしく聞こえる。

でも、理屈以前の問題だということに、気づいた。

自分だけで生きてる訳じゃない。と言うより、自分のためだけに生きている訳じゃない。自分のために生きる意味が見つけられないから、彼女にすがった。あの時はそれで良かった。でも、このまま二人で二人だけの殻に閉じこもうとしたらどっかで失敗する。成功しても、あの時と変わらない。

自分を手塩にかけて育ててくれた家族。その死を想像するだけで涙が溢れてくる大切な家族を、何で切り捨てようとしてたんだろうか。本当に理解に苦しむ。今となっては、自分の未熟と不明を恥じるしかない。本当にごめんなさい。

でも、結婚する前に、家族に対する姿勢がニュートラルに戻って、良かったと思う。きっと今から何年間もかけて、失われていた何年分もの時間を埋めるために彼女 (と彼女の家族) を含めた新しい家族で、色々な時間を過ごしていくんだろう。その時間こそが、全てだ。一緒に居ることが幸せだから。そして、親の最期には、泣きながらでも、後悔せずに別れたい。

こうして、成人してから二回目の変化が始まりました(たぶん)。長い目で見てやってもらえるとありがたいです。