[セキュリティ] 不安を煽る何かと、不安に煽られる親

はなずきんさんのところより。興味深いエントリでした。
http://opendoors.asahi.com/ronza/story/index.shtml
http://d.hatena.ne.jp/hanazukin/20060508#1147095967

どっちの意見も納得できます。

まず、論座より。なお、下記の文章だけ読んで、前後の文章読まないと誤読すると思います。

そして住民たちはますます、不安に駆られて、不審者情報を欲するようになる。まるでマッチポンプのようなからくりであるが、このようなからくりのなかで現在、セキュリティーマーケットが急激な勢いで拡大しつづけているのだ。

社会的な立場で考えたら、不安を煽るような社会構造は良くないと感じます。不安が商売の手段 (社会貢献という名の売名行為や視聴率稼ぎ等) として使用されていることに問題は無いですけど、不安は個人と社会にとってマイナス要素です。幸せな気持ちには繋がらない。

ただ、大人が善意であっても、子供に気軽に声をかけることができる社会が、必ずしも良い社会だとは思いません。論座でも「人間不信」を嘆いていますが、私も個人的には、それを心配しています。子供の頃くらい、人を信じても良いのではないかと思います。常に子供を心配し続けるのは、親の精神状態にも良くないです。


次に、はなずきんさんの意見より。ただし、以下の私の意見は、はなずきんさんの意見の批判ではありません。

私だったら、やっぱり、そういう情報は公開してほしいし、何処其処でどんな奴がどんな行為を行ったとか...知りたいな。
危機回避、自分で選択できるじゃないですか。
まぁ、日本全国の情報を知っても仕方ないんでしょうが、自分の住む地域の情報は知っておきたいです。

親の視点から見たら、絶対入手できる情報は入手しておきたいでしょう。ほんのわずかな可能性でも子供を傷つける要因があるなら、それを排除しておきたいというのは、自然な感情だろうと思います。私には子供が居ないので、想像ですが。

ただ、不安になるために、もしくは何かあったときの言い訳を作るために、情報を入手しているのでは無いはずです。だとしたら、例え近所で何があろうとも、親は社会に不安を持つべきではないと思います。その場で地域を巻き込んでの自衛策を考えるべきです。社会がどうであろうと、子供の危険を守る最後の砦は親ですから。

よって、情報の発信は問題なし。ただ、受信するときに情報を選別すること。つまり「自分で選択」することが、もっとも大事なことだと思いました。