友野詳『ハートレス・シティ 迷いの道標』

ソノラマの友野の小説はほとんど読んでいますが、まあ、これも中途半端な作品です。『クロス・ザ・スレイヤー』に比べれば通俗的では無いのでしょうが、SF とライトノベルの比率が 2:8 くらいの感じです。
友野節には拍車がかかっています。細かい感情表現とか、微妙に揺れる気持ちを載せた会話が至る所に出てくるのですが、さっぱり分かりません。というか分かってるのは、一部マニアと本人だけなんじゃないだろうかと思わせるくらいの微妙さです。
思い出せば、『コクーン・ワールド』のウィブあたりからこんな感じがあったので、これはもう作家としての癖というか病気なのかも知れません。誰か解説して下さい*1

*1:いや無理だろうけど