秋山瑞人『イリヤの空、UFO の夏 その4』

「え、それでいいの?」という感じの第4弾。内容もオチも、かなりどうでも良い感じです。感動の涙なんて欠片も出てきません。たぶんそういう作品では無いからだと思うのですが。
一つだけ手放しで誉めていいシーンがありましたので、下に書いてみます。性的な表現や単語を目にするだけでも嫌悪感を催す人は以下の文章を読まないでください。

あれですよ。浅羽が橋の下でエロ本見つけてカニヌーするヤツ。最高ですね。男の性欲処理の情けなさと格好悪さ、それでいて止められない性欲の暴走、出してしまった後の満足感と虚脱感が、目に浮かんでくるようです*1イリヤが○○○されかけてしまったシーンとの対比で使うのは勿体ないくらいです。やっぱ豪屋大介と作風似てますよね?

で、全四巻を読んでどうかというと、文章は面白いですが、シナリオもキャラもありがちです。王道とか正統派でも満足できる私みたいな人は、途中まではきっと楽しめます。

*1:ここらへん、女性には、絶対分からないと思いますが