黒川博行『アニーの冷たい朝』

アニーの冷たい朝 (創元推理文庫)

アニーの冷たい朝 (創元推理文庫)

続いて第八弾。今度は、猟期殺人風です。死体をマネキンのようにして同じコンセプトの服を着せてから死姦するという変態性欲が出てくるお話なのですが、黒川の文体で書かれると、あまり変態っぽくありません。
犯人像にも被害者像にも、あまり魅力が無くちょっと困った感じの小説でした。『切断』を読んだ直後に読み始めたのがいけなかったのかな、と思っています。