冲方丁『マルドゥック・スクランブル』
マルドゥック・スクランブル―The First Compression 圧縮 (ハヤカワ文庫JA)
- 作者: 冲方丁
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2003/05
- メディア: 文庫
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マルドゥック・スクランブル―The Second Combustion 燃焼 (ハヤカワ文庫JA)
- 作者: 冲方丁
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2003/06
- メディア: 文庫
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マルドゥック・スクランブル―The Third Exhaust 排気 (ハヤカワ文庫JA)
- 作者: 冲方丁
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2003/07
- メディア: 文庫
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私は、基本的に小説にエンターテイメント性しか期待していません。つまり、面白いと感じることのできる作品を読みたいと思っている訳です。基本は、エロス・バイオレンスで、その程度や描写が、いかに自分のフィーリングに合うかが面白さの基準です。
しかし、ごくたまに、そのような思惑を越えて
魂を揺さぶられる
(気がする) 作品に出くわします。ホラーの怖さとか、ミステリーの不思議さへの興味を越えて、作者の主張に引きずられて、作品のディディールが、どうでもよくなってしまう作品です。この作品は、まさにそれでした。
ただ、作品の構成としては、王道ではない気がします。よって、誰もが読んで面白いか?と聞かれると、ノーと言いたいです。